容量あたりで見ると、小さいザックは割高
「軽いザック」を探すとき、多くの人は絶対重量だけを見ます。 でも15Lのデイパックと50Lの縦走ザックを同じ土俵で比べても意味がない。 そこで容量1Lあたりの重さ(g/L)を計算しました。背面パッド、ショルダーハーネス、 ヒップベルト、ジッパーやバックル——容量に関係なく必要な部品はどのザックにもあり、 その固定費のような重さが、小さいザックでは相対的に大きく出ます。
| 容量帯 | 主な用途 | 件数 | 中央値 | 1Lあたり | 収録最軽量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜25L | 日帰り・ファストパッキング | 180 | 443g | 27.3g/L | 39g |
| 25〜35L | 小屋泊・軽量テント泊 | 126 | 637g | 22.3g/L | 133g |
| 35〜45L | テント泊(UL装備) | 87 | 705g | 19.2g/L | 304g |
| 45〜55L | テント泊(一般装備)・長期 | 64 | 717.5g | 15.4g/L | 330g |
| 55〜70L | 長期縦走・冬季 | 47 | 942g | 16.3g/L | 510g |
35〜45Lと45〜55Lの中央値の差は13g。それだけです。10L大きいザックを選んでも、重さはほとんど変わりません。 逆に言えば、〜25Lの小さなザックは容量のわりに軽くなっていない。 テント泊の装備が入りきらず、マットもテントも外付けにして歩くくらいなら、 ひとつ上の帯を選んで全部を中に収めたほうが、合計では軽く済むことがあります。
同じ容量なら、フレームの有無で決まる
容量帯をそろえたうえで、重さを分けている次の要因はフレームです。 30〜50Lの209件をフレーム形式で分けると、中央値はこうなります。
| フレーム | 件数 | 中央値 | 収録最軽量 | 推奨最大積載 |
|---|---|---|---|---|
| フレームレス | 83 | 570g | 133g | 11.3kg(33) |
| 取り外し式フレーム | 46 | 782g | 560g | 14.0kg(43) |
| 内部フレーム | 41 | 840g | 527g | 14.0kg(23) |
フレームレスは軽い。代わりに、背負える重さも小さい。表の右列がそれです。 フレームレスのザックに一般的なテント泊装備(水と食料込みで13〜15kg)を入れると、 腰に逃がせない荷重が肩に集中して、数時間で辛くなります。ザックを軽くするのは、中身を軽くした後。 順番を守らないと、軽いザックが一番重く感じる道具になります。 この順番の話は何から軽くするかにまとめています。
取り外し式フレームは、その中間です。荷が軽い日は抜いて、重い日は入れる。 中央値では内部フレームとの差が小さく、軽さを取るならフレームレス、 融通を取るなら取り外し式、という選び方になります。
データから拾った製品例
表の数字の裏側にある製品を、集計結果からそのまま拾いました。 最軽量は「その容量帯で収録中いちばん軽い1本」、中央値付近は「その帯のふつうの重さ」の例です。 最軽量の製品は生地が薄く、積載量も控えめなことが多いので、製品ページで仕様を確かめてください。
容量とフレームで絞って探す
バックパック一覧では容量とフレーム形式で絞り込めます。まず自分の装備の合計をパッキングリストで出して、必要な容量と積載量を知ってから、その帯の中で軽い順に見るのが早道です。
