3つの定義
重量の書き方はメーカーごとに違いますが、意味としてはおおむね次の3つに整理できます。
| 定義 | 含むもの | 収録数 |
|---|---|---|
| 最小重量 | テントで言えばフライ・インナー・ポールまで。ペグ、張り綱、収納袋は含まない。 英語表記では minimum weight / trail weight | 159 |
| 本体のみ | 製品そのものの重さ。付属品・収納袋を含まない。ザックでは取り外し可能な ヒップベルトやフレームの扱いがメーカーで分かれる | 680 |
| 総重量 | 付属品一式を含めて袋に入れた状態。英語表記では packed weight。 実際に持ち出す重さに最も近い | 496 |
| 不明 | メーカーが定義を書いていない。推測で埋めず「不明」と表示している | 716 |
当サイトはメーカーが書いていないことを補わない方針なので、 明示のないものは「不明」のまま表示します。35%という数字は当サイトの 調査不足ではなく、業界全体で定義の明示が徹底されていないという事実です。
同じ製品で、どれだけ違うか
収録データの中には、メーカーが最小重量と総重量の両方を公表している製品があります。同じ製品の、同じメーカーによる、2つの数字なので、定義の差だけを 取り出して見ることができます。
| 製品 | 最小重量 | 総重量 | 差 |
|---|---|---|---|
| Six Moon Designs Lunar Orbiter | 765.4g | 1.25kg | +489.6g |
差はそのまま、カタログの数字と実際に背負う重さのズレです。 最小重量だけを見て軽いと判断すると、ペグと張り綱と収納袋の分だけ予想が外れます。
カテゴリで慣習が違う
どの定義を使うかは、カテゴリごとの慣習にかなり左右されます。 テント・シェルターでは最小重量表記が主流(収録217件中152件)で、これは各社が軽い数字を出したい競争の結果でもあります。 一方、マットやシュラフは定義の明示が少なく、「不明」の比率が高くなります。
読み違えないための3つの確認
- 比べる2つの定義が同じかを先に見る。最小重量と総重量を並べると、 付属品を含まない側が不当に有利になります。
- サイズ違いに注意。同じモデルでもレギュラーとロング、S と M では 重量が変わります。当サイトはサイズごとに別の行として収録しています。
- 「不明」は軽い側とは限らない。何を含むか書いていないだけで、 付属品込みの数字かもしれません。判断できないときは、その数字を比較から外すのが安全です。
結局どうすればいいか
いちばん確実なのは自分で量ることです。1g単位のキッチンスケールで足ります。 公称値は個体差やロット差を含みませんし、そもそも定義が違えば比較になりません。 当サイトでは利用者が量った値を実測重量DBに集めています(公称値とは明確に分けて表示します)。手持ちの装備を量って投稿していただけると、 同じ製品を検討している人の判断材料になります。