型ごとの重さ
1人用のシェルターは、大きく3つに分かれます。どれを選ぶかで、重さは3倍以上変わる。 まず単体の数字を並べます。
| 型 | どういうもの | 中央値 | 幅 |
|---|---|---|---|
| 最小限(タープ・ビビィ・ツエルト) | 布1枚、または寝袋のカバー。床や骨は持たない | 252.5g(48) | 107g〜640g |
| シングルウォール | 壁が1枚。ポールかトレッキングポールで立てる | 454g(35) | 150g〜1.25kg |
| ダブルウォール | インナーとフライの2枚。床と虫よけが最初から付く | 985g(53) | 632g〜2.30kg |
シングルウォールは、その中間にいます。壁が1枚なので軽く、床と入口は付く。ダブルウォールとの差は中央値で531gです。テントの形のまま軽くしたいなら、まずここが候補になります。
「最小限」の中身
ひとくちに最小限といっても、布1枚と寝袋カバーでは役割が違います。内訳を見ます。
| 種類 | 中央値 | 最軽量 |
|---|---|---|
| ビビィ | 212g(23) | 122g |
| タープ | 282.5g(18) | 107g |
| ツエルト | 450g(4) | 270g |
| ピラミッド | 184g(2) | 155g |
| ポンチョ兼用 | 310g(1) | 310g |
ビビィは寝袋を包む袋です。雨と風を防ぎますが、中で座ることも、濡れた装備を置くこともできません。 タープは屋根だけ。下に何を敷くかは自分で決めます。 ツエルトは日本独特の存在で、簡易テントとして張れて、緊急時には被って使う。収録は4製品と少なめです。どれも「テントの一部」を持ち歩いている、と考えると分かりやすい。
足し算にすると景色が変わる
単体で比べると最小限が圧勝します。ところが、実際に寝るには床が要る。虫の季節にはメッシュが要る。 足していくとどうなるか。
| 組み合わせ | 重さ |
|---|---|
| タープ+ビビィ(中央値) | 494.5g |
| +グラウンドシート(28製品の中央値) | 642.5g |
| ダブルウォールの最軽量 | 632g |
| ダブルウォールの中央値 | 985g |
床まで足した643gは、ダブルウォールの最軽量632gとほぼ同じです。ふつうの製品を組み合わせるかぎり、軽さの差は思ったほど残りません。 差が出るのは、最軽量どうしで組んだときです。収録の最軽量タープと最軽量ビビィなら229g。つまりこれは「型の違い」ではなく「どこまで詰めるか」の違いなのです。
何を引き受けるか
最小限の装備は、重さを減らすかわりに手間と判断を引き受けます。 床が無ければ、地面の水と砂は自分でよける。壁が1枚なら、結露は内側に落ちる。 自立しなければ、張れる地面を選ぶ必要がある。風の強い稜線では、テントのほうが安心して眠れます。 逆に、季節と場所が合えば、これほど軽い選択肢はありません。収録で最も軽いのはMountain Laurel Designs Monk Flat Tarpの107gで、ダブルウォールの中央値の11%です。
データから拾った製品例
型ごとの最軽量を集計から拾いました。タープとビビィは組み合わせて使う前提の重さです。
床のあるテントから探す
床のあるテントだけを軽い順に見たいなら1人用テントの重量ランキングにまとめてあります。この記事で扱ったタープ・ビビィ・ツエルトは、順位には入れず、 同じページの比較表に載せています。2人で使う場合の重さの変わり方は1人用と2人用で、テントの重さはどう変わるかにあります。